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エンジニア35歳定年説は本当?35歳を超えた僕が現場で感じた変化と答え

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広げた地図の上を点線の道が進み、数字の35が書かれた矢印の道しるべを過ぎて、その先のノートパソコンの机とオフィスビルへ続いていくイラスト
目次 7項目
  1. エンジニア35歳定年説は、今は当てはまらない
  2. 35歳定年説が生まれた背景
  3. 35歳を超えて、僕が現場で感じた変化
  4. 35歳を超えても求められるエンジニアのスキル
  5. 35歳前後でキャリアを考える人へ
  6. よくある質問
  7. まとめ:35歳は定年ではなく、求められるものが変わる節目

エンジニア35歳定年説は、今の現場には当てはまりません。35歳を過ぎてもコードを書き、設計や現場のまとめ役を担っているエンジニアはたくさんいます。ただし「35歳を境に何も変わらない」わけでもありません。変わるのは働けるかどうかではなく、周りから求められるものです。

書いている僕は2009年に新卒でSIerに入り、2016年にフリーランスのエンジニアとして独立しました。独立したときは30歳前でした。それから金融系の現場を中心に、.NETで業務系システムを作り続けています。いまは35歳を超えて、フルリモートで現場に入っています。

この記事では、35歳定年説が本当かどうかを公的なデータで確かめます。そのうえで、35歳を超えた当事者として僕が現場で感じている変化を書きます。転職はしていないので、転職の体験談は出てきません。そのかわり、業務委託の面談で面談する側に入ることがある立場から見た話を足します。

転職も含めて考えている人は、SIerからの転職先と進め方で行き先の全体像を先に見ておくとこの記事の話が位置づけやすくなります。

エンジニア35歳定年説は、今は当てはまらない

エンジニア35歳定年説は、今の数字を見るかぎり当てはまりません。IT人材の平均年齢はもともと40歳近く、35〜39歳は最も人数の多い年齢層でした。転職する人の割合も、35歳で急に落ちるわけではありません。

公的なデータで見るITエンジニアの年齢

ITエンジニアの年齢構成は、経済産業省の委託調査で確かめられます。「IT人材需給に関する調査」調査報告書(2019年3月、みずほ情報総研)では、2015年の国勢調査をもとにしたIT人材の数を約99万人としています。平均年齢は39.5歳です。

同じ報告書によると、2015年のIT人材の年齢分布で最も割合が高かったのは35〜39歳です。2020年には40〜44歳の割合が最も高くなると試算されています。平均年齢も、しばらくは40歳付近で横ばいになる見込みです。

項目内容
IT人材の数(2015年)約99万人(994,070人)
IT人材の平均年齢(2015年)39.5歳
最も割合が高い年齢層(2015年)35〜39歳
最も割合が高い年齢層(2020年の試算)40〜44歳

※ 経済産業省「IT人材需給に関する調査」調査報告書(2019年3月)の図3-6・図3-7をもとに作成。2015年は国勢調査、2020年は試算の値です。

35歳で多くの人が現場を去るなら、平均年齢が40歳近くになることはありません。数字からは、35歳を超えたエンジニアがむしろ層の厚い世代だと読み取れます。

40代・50代で現場にいる人は多い

同じ報告書は2020年の試算として、50〜54歳の割合を11.7%としています。55〜59歳の割合も8%を超える見込みです。40代・50代のエンジニアは例外ではなく、全体の中でまとまった割合を占めています。

僕のいまの現場でも、周りのフリーランスは若手よりベテランのほうが多い印象です。あくまで僕の周りの話なので、後の見出しで印象として書きます。

転職市場では35歳が区切りと言われる理由

転職市場で35歳が区切りと言われるのは、年齢が上がるほど「即戦力として何ができるか」で見られる求人が中心になるからです。一方で、35歳を超えると転職そのものができなくなるわけではありません。

まず、求人で年齢を区切ることは法律で原則として禁止されています。ハローワークの年齢制限該当事由についてによると、募集・採用での年齢制限は2007年(平成19年)10月1日から禁止されています。例外の1つが「長期勤続によるキャリア形成を図る観点から、若年者等を募集・採用する場合」です。期間の定めのない雇用で若手を育てる前提の募集では上限年齢を設けられるため、求人によっては年齢の上限が書かれていることがあります。

転職する人の割合も確かめておきます。厚生労働省の令和6年雇用動向調査結果の概況のうち、性・年齢階級別転職入職率(図4-1)から30代と40代前半を抜き出すと次のとおりです。転職入職率は、1年の間に前職を辞めて新しい職場に入った人の割合です。

年齢男性女性
30〜34歳10.3%13.2%
35〜39歳7.9%10.5%
40〜44歳6.8%10.2%

※ 厚生労働省「令和6年雇用動向調査」図4-1をもとに作成。全産業・パートタイム労働者を含む数字で、エンジニアに限った値ではありません。

割合は年齢とともに下がっていきます。ただ、35歳のところで急に落ちる段差はありません。35〜39歳の男性でも、1年で8%近くが転職して入職しています。30代の転職で見られることは、SIerの転職は30代でも遅くない?で30代前半と後半に分けて書いています。

35歳定年説が生まれた背景

35歳定年説が生まれた背景には、主に3つの理由があると言われます。技術の変化に追いつく負担と、長時間労働に耐える体力です。もう1つは、年功序列で管理職に移っていく会社の仕組みです。どれも「35歳で働けなくなる」理由というより、「35歳前後で働き方が変わる」理由として読むと実態に近くなります。

技術の変化と学び直しの負担

1つ目は、技術の移り変わりが速いので年齢とともに学び直しの負担が重くなるという理由です。新しい言語やフレームワークが次々に出てくるので、若い人のほうが吸収が速いと考えられてきました。

ただ、技術がすべて入れ替わるわけではありません。僕は2009年から.NETを中心に業務系システムを作ってきました。使ってきた言語はC#とVB.NETが半々くらいです。業務系の現場では、同じ技術の上で長く経験を積める場面も少なくありません。新しい技術を追うことと、手持ちの技術を深めることの両方に価値があります。

長時間労働と体力

2つ目は、長時間労働と徹夜に耐える体力が年齢とともに落ちるという理由です。納期前に残業が続くプロジェクトでは、若い人のほうが無理がきくと見られてきました。

いまは働き方そのものが変わってきています。僕の今の稼働は月20日程度で、9時から18時のフルリモートです。体力に任せて長く働くより、決まった時間の中で成果を出すことが求められる現場もあります。

体力の話で言えば、僕は2022年12月ごろからパーソナルトレーニングを始めました。いまは週3回通っています。きっかけは2023年6月の結婚式に向けて体を引き締めたかったことです。続いているのは、30代後半から40代を迎えるにあたってだらしない体でいたくないからです。健康に生活したいという気持ちもあります。年齢による体力の変化は、自分で手を打てる部分もあります。

年功序列とマネジメントへの移行

3つ目は、年功序列の会社では一定の年次で管理職に移るのが普通だったという理由です。35歳前後でプレイヤーからマネージャーに上がり、手を動かす仕事から離れていく。その流れが「エンジニアとしては35歳で終わり」と受け取られてきました。

今は、管理職に進まずに専門職として残る道を用意している会社もあります。社外に出て、業務委託や別の会社で手を動かし続ける人もいます。SIerの中で選べる道は、SIerのキャリアパスで4つに分けて整理しています。

35歳定年説:言われる理由と今の実態。言われてきた理由は、技術の変化と学び直しの負担、長時間労働と体力、年功序列とマネジメントへの移行。今の実態は、求人の年齢制限は原則禁止(2007年から)、35〜39歳でも転職する人は一定数いる、40代・50代で現場にいる人も多い
35歳定年説が言われる理由と今の実態

35歳を超えて、僕が現場で感じた変化

35歳を超えて現場で感じているのは、働けなくなったという変化ではなく、周りから求められるものの変化です。35歳くらいまでの僕は、何となく若手っぽく扱われていた感覚でした。それが35を超えてから、自分の感覚も周りから求められるものも明らかに変わったように感じています。

ここからは、その変化を4つに分けて書きます。どれも転職ではなく、フリーランスとして現場にいる中での実感です。

35歳の前と後で求められるもの。35歳くらいまでは、何となく若手っぽい扱い、伸びしろも見てもらえる。35歳を超えてからは、能力がある前提で任される、業務知識と上流工程、まとめ役と翻訳、AIに仕事を任せる意識
35歳の前と後で求められるもの

若手扱いされなくなった

1つ目の変化は、若手として扱われなくなったことです。年上の人からも、言葉にされるわけではないものの、ふんわりとした空気で「舐められていない」感じがします。35歳を過ぎてから、特に強く感じることです。

お客さんに対してもチームの中でも、僕は「プロ」として接されているように感じています。長いあいだ、いろいろなシステムに向き合ってきたからだと思います。「サカイさんがやったら〇日くらいで終わるよね」と、能力がある前提で仕事を任されることもしばしばあります。その前提が自分の首を絞めることも、たまにあります。

若手のうちは伸びしろも含めて見てもらえる、とよく言われます。35歳を超えたら、任された範囲を自分で回せることが前提になると考えておいたほうが安心です。

勘所がつかめるようになった

2つ目の変化は、仕事の進め方です。技術力が急に上がったわけではありません。それでも勘所を早く掴めるようになり、どこから当たりを付けるかの判断もうまくなった感覚があります。

効率が上がった源泉は、細かい経験の積み重ねにある気がしています。

35歳定年説では「若い人のほうが速い」と言われがちです。ただ、速さの中身は覚える速さだけではありません。どこを見ればいいかを早く判断できることも、経験を積んだエンジニアの速さです。

どこへ行ってもなんとかなるという自信

3つ目は自信です。いくつかの現場を経験したことで、どこへ行ってもある程度なんとかなるという自信がつきました。

独立した最初の頃は、そうではありませんでした。自分に自信がなく、契約の継続も当たり前になっていなかったので、実際に切られそうになったことはないものの、漠然と落ち着かない感じがありました。

僕の現場のフリーランスはベテランが多い

4つ目は、周りを見ての変化というより発見です。いまの現場で一緒に働くフリーランスは2〜3人です。増えている実感はなく、減っている印象もありません。顔ぶれを見ると、若手でイケイケのフリーランスより経験豊富なベテランが多い印象です。

長く生き残っていくのは結局そういう人なのかもしれない、と僕は感じています。繰り返しになりますが、これは僕の周りの話です。業界全体の統計ではありません。

35歳を超えても求められるエンジニアのスキル

35歳を超えても求められるエンジニアのスキルは、次の4つです。業務知識と上流工程・まとめ役としての力・AIに仕事を任せる意識・学び続ける習慣です。どれも若手の伸びしろとは違う形で、経験を積んだ人の価値になります。

業務知識と上流工程

1つ目は、業務を理解したうえで上流工程を回せることです。要件定義や設計の場面では、技術よりも「その業務で何が困っているか」を分かっていることが効きます。

僕が2016年の独立で最初の案件に決まったときも、業務の経験が関係していたと考えています。会社員時代に生保・損保の金融系の案件に携わっていて、入った現場も同じ金融の信託銀行でした。その親和性があったのではないかと思っています。

その後に官公庁のPower Platformの案件や、いまの情シスの案件を選んだのは、上流工程の経験を積みたかったからです。いまの現場では情シスの立場で、要件定義からベンダーコントロールと受入テストまでを受け持っています。キャリアの初めがベンダー側だったので、発注側と受注側のどちらの目線にも立てるのは良かったと感じています。

まとめ役とコミュニケーション

2つ目は、人と人の間に立ってまとめる力です。35歳を超えると、自分の担当だけでなく周りとのつなぎ役を期待される場面が増えるのが一般的です。

発注側の情シスに回る前、僕は発注側はただ指示するだけで楽だと思っていました。実際には思っていたより大変です。立場はユーザーとベンダーの中間管理職のようなものです。要望をただ横流しするのではなく、相手が仕事しやすいように翻訳するのが大切だと感じています。翻訳はユーザーからベンダーへの向きにも、その逆の向きにもしています。

業務委託の面談で面談する側に入るときも、受け答えは見ています。質問と答えがかみ合っていない人は、一緒に仕事がしにくそうだと感じます。逆に受け答えがしっかりしている人は、安心して任せられそうだと思います。

AIに仕事を任せる意識

3つ目は、自分の仕事をどれだけAIに任せられるかを考えながら働く意識です。一般の人にまでAIが広がった今になって「最近AI使い始めました」と話す人は、面談する側から見ると正直ダメだと思っています。

僕が「使える」と思うのは、コーディングに限らず調査や資料作成までAIに任せられないかを考えながら仕事している人です。今のAIの知識がそれほど多くなくても、そういう意識が垣間見えれば良いと思います。反対に最新の動向ばかり追っている人には要注意です。いざ一緒に仕事をすると、頭でっかちで使いこなせないこともあるからです。

僕自身は仕事で対話型のAIを使うようになって、ソースを1から書くことがだいぶ減りました。やりたいことを文章にできれば実装は任せられます。ただ、伝え方が甘いと「やりたいのはそれじゃない」という解釈違いが起きます。誰が見ても同じ成果物になるように言語化する必要があるわけです。誰が見ても同じものになるように言葉にする力は、要件定義で求められる力とも重なります。

僕はAIで仕事がまったくなくなるとは考えていません。変わるのは、人間がやる領域のほうだと理解しています。ただ何もキャッチアップしなければいずれ淘汰されるので、少しずつでも触っておくことが大事だと思っています。

学び続ける習慣

4つ目は、学び続ける習慣です。ただし35歳を超えてからの学びは、流行を全部追うことではありません。自分の仕事に効くものを選んで、手を動かして試すことです。

現場の仕事で使っているのは対話型のAIです。Claude Codeのようなエージェント型は、大企業ほど導入が難しいだろうと感じています。本当は使えたら楽なのですが、だからといって何も知らないままでいいとは思いません。導入された日にすぐ戦力になれるように、個人でいろいろ触っています。

資格の勉強も学びの1つです。僕は基本情報・応用情報の試験を受けたことがありますが、どちらも不合格でした。資格が無くても実務で困ったことはありません。ただ、取れるに越したことはないとも思っています。資格をどう考えるかはエンジニアに資格はいらない?に書きました。

学んだことは、外に伝わる形にしておくと生きます。僕はエージェントに出す経歴書に、途中から案件ごとの「習得スキル」と「意識したこと」を書くようにしました。面談でも、業務経歴の説明に加えて自分が意識したことを話すようになりました。書き方はエンジニアの職務経歴書の書き方で詳しく書いています。

35歳前後でキャリアを考える人へ

35歳前後でキャリアを考えるときの選択肢は、社内で役割を変える・転職する・独立するの3つです。どれが正解かは人によって違います。大事なのは「35歳だから急がないと」と焦って選ぶのではなく、3つを並べて比べることです。

僕は30歳前に、転職ではなく独立を選びました。どの道を選んでも、年齢とともに求められるものが変わっていくのは同じです。

選択肢向いている人確かめておくこと
社内で役割を変える今の会社に、やりたい仕事に近い役割がある専門職やリーダーの道が実際にあるか
転職する会社員のまま、仕事内容や年収を変えたい任せられる範囲を言葉にできるか
独立する業務委託で即戦力として働きたい一人称で仕事を進められるか

社内で役割を変える

1つ目は、会社を変えずに役割を変える道です。管理職や専門職の等級に進む形と、上流工程の担当に移る形があります。

ここで見ておきたいのは、社内の少し先を歩いている人です。将来に対する漠然とした不安は、このまま進んだ先の将来が上司を通して分かってしまうから生まれる。僕は個人的にそう感じています。その姿が理想に近いなら、社内で役割を変えるのが一番の近道です。違うなら、別の会社や別の働き方も並べて考えたほうがいいと思います。

転職する

2つ目は、転職して行き先を変える道です。35歳を超えた転職では、伸びしろより「入社してすぐ何を任せられるか」で見られるのが一般的です。主な行き先は社内SE・大手SIer・ITコンサルなどです。詳しくはSIerからの転職先の選び方で比べています。発注側に回る道はSIerから社内SEへの転職でも書きました。

35歳前後で在職中に転職を進めるなら、ITエンジニアの求人に強い転職エージェントに相談するのが現実的です。年齢が上がるほど、求人の条件と自分の経験が合うかの見極めが大事になります。経験に合う求人を絞ってもらうと、遠回りが減ります。

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エージェントを行き先ごとに比べたい人は、SIerの転職エージェントの選び方にまとめています。

独立する

3つ目は、フリーランスとして独立する道です。業務委託では、年齢よりも「その現場で何を任せられるか」で判断されるのが一般的です。35歳を超えて上流工程や業務知識を持っている人は、それがそのまま強みになります。

僕が2016年の独立時に受けた面談では、落ちた1社で技術面をすごく深掘りされました。当時30歳前でエンジニア歴7年ほど、どれくらい戦力になるかを測られていたのだと思います。受かった1社では、.NETの経験が7年ほどあることと基本的に一人称で仕事を進められることを伝えました。

ただ、独立は誰にでも勧められる道ではありません。「フリーランスになると会社員に戻れない」という声もありますが、僕は全然そう思いません。業務委託で即戦力として期待どおりかそれ以上の成果を出せる人なら、会社員に戻っても高い成果を出すはずです。反対に、妥協で選んだ働き方は、会社員でもフリーランスでもうまくいきにくいと僕は考えています。

独立の手順と単価の全体像は、SIerからフリーランスになるにはにまとめています。転職と独立のどちらが自分に近いか迷う人は、SIerキャリア診断で方向を確かめてから比べるのもおすすめです。

よくある質問

35歳を過ぎてもプログラマーを続けられますか

続けられます。経済産業省の委託調査では、2015年のIT人材の平均年齢は39.5歳でした。35〜39歳は、最も割合が高い年齢層です。35歳を過ぎて手を動かし続ける人は珍しくありません。ただし任される範囲は広がるのが一般的なので、設計やまとめ役も少しずつ引き受けておくと安心です。

35歳を超えてからの転職は不利ですか

20代と比べれば、転職する人の割合は下がります。厚生労働省の令和6年雇用動向調査では、35〜39歳の転職入職率は男性7.9%・女性10.5%でした。ただ35歳で急に落ちるわけではありません。不利かどうかより、任せられる範囲を具体的に話せるかで結果が分かれます。

求人に「35歳まで」と書かれているのはなぜですか

募集・採用での年齢制限は、2007年10月から原則として禁止されています。例外として、長期勤続によるキャリア形成のために、期間の定めのない雇用で若年者を募集する場合は上限年齢を設けられます。年齢の上限を書く求人は、こうした例外のどれかに当たる必要があります。経験者を求める求人では、年齢より経験の中身が問われるのが一般的です。

40代・50代でもエンジニアとして働けますか

働けます。経済産業省の委託調査は2020年の試算で、50〜54歳の割合を11.7%としています。55〜59歳も8%を超える見込みです。僕の今の現場でも、若手よりベテランのフリーランスが多い印象です。なお転職エージェントは、年齢によって紹介できる求人が限られる場合があります。登録前に対象を確かめておくと安心です。

まとめ:35歳は定年ではなく、求められるものが変わる節目

エンジニア35歳定年説は、今は当てはまりません。IT人材の平均年齢はもともと40歳近く、35〜39歳は最も人数の多い年齢層でした。求人の年齢制限は原則禁止で、35歳を超えても転職する人は一定の割合でいます。

  • 定年説の背景は、技術の変化・長時間労働と体力・年功序列の3つ
  • 35歳を超えた僕の実感は、若手扱いが終わって能力がある前提で任されるようになったこと
  • 求められるのは業務知識と上流工程・まとめ役・AIに仕事を任せる意識・学び続ける習慣
  • 選択肢は社内で役割を変える・転職する・独立するの3つ。焦らずに並べて比べる

35歳を超えた僕の実感は、「終わる」ではなく「求められるものが変わる」です。変わった先で何を任せてもらえるかを言葉にできれば、35歳はむしろ経験を活かしやすい年齢になります。転職先と進め方の全体像はSIerからの転職先と進め方にまとめています。

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自分の経験でどんな転職先があるかを聞いておくと、社内に残るか・転職するか・独立するかを決める材料になります。僕自身は転職をしていないので、レバテックキャリアを使ったことはありません。エンジニアとしての経験がない方・50代以上の方・サービスの対象エリア外の方は、紹介できる求人が無くサポートを受けられないことがあります。

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この記事を書いた人

サカイ

フリーランスエンジニア

2009年に新卒でSIerに入社し、2016年にフリーランスエンジニアとして独立。.NET中心の業務系システム、金融系の案件を2016年から継続。現場では面談する側にも入っている。

プロフィールを詳しく見る

  1. SIerの転職エージェントの選び方|行き先別の比較と面談する側から見たコツSIerからの転職に使う転職エージェントの選び方を、社内SE・ITコンサル/金融・IT業界全般の行き先別に整理します。SIerの経験を活かせるエージェントの見分け方と、業務委託の面談で面談する側にも入っているサカイから見た使い方のコツをまとめます。
  2. SIerはやめとけと言われる理由|2009年から2016年まで在籍した僕の答え「SIerはやめとけ」と言われる理由を、2009年から2016年までSIerに在籍したサカイが検証します。在籍中に感じていたこと、向いている人・向いていない人、やめとけに当てはまらないSIerの見分け方をまとめます。
  3. SIerを辞めたいときの判断基準|転職せず2016年に独立した僕の場合SIerを辞めたいときの判断基準を、転職せずに2016年に独立したサカイが整理します。辞めたくなるよくある理由、辞めた後の行き先、辞めると決めてからの進め方をまとめます。
  4. SIerから社内SEへ転職する前に|発注側に回った僕が見た評価される経験SIerから社内SEへ転職する前に知っておきたいことを、発注側の立場で働くサカイが整理します。社内SEで評価される経験、SIerとの違い、転職が難しいと言われる理由、転職のための準備をまとめます。
  5. 社内SEはやめとけ?情シスの立場で働く僕が見た大変さと向いている人「社内SEはやめとけ」と言われる理由を、情シスの立場で働くサカイが整理します。発注側の仕事の重さ、会社によって違う役割、向いている人・向いていない人、やめとけにならない職場の選び方をまとめます。
  6. SIerの将来性はある?なくならない理由と発注側から見た生き残る人の条件SIerの将来性を、発注側の立場からも現場を見ているサカイが整理します。将来性がないと言われる理由、SIerで働くメリット、生き残るSIerエンジニアの条件、将来性を踏まえたキャリアの選び方をまとめます。