フリーランスエンジニアと会社員の違い|年収400万円から独立した僕の比較
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目次 10項目
フリーランスエンジニアと会社員のいちばん大きな違いは、雇用契約で働くか案件ごとの業務委託契約で働くかです。この契約の違いから、収入の決まり方・税金と社会保険の手続き・休みの扱い・安定性が分かれていきます。どっちがいいかは人によって違います。判断の分かれ目は、今の会社で進んだ先に自分の望む将来があるかどうかです。
書いている僕は、2009年に新卒でSIerに入りました。2016年にフリーランスエンジニアとして独立し、.NETで業務系システムを作り続けています。会社員だったころの年収は400万円くらいでした。転職はしていないので、この記事で比べられるのは「SIerの会社員」と「フリーランス」の2つです。いまは業務委託の面談で、面談する側に入ることもあります。
この記事では、7つの違いを表で一覧にしたあと、会社員のころと今の自分を項目ごとに並べて比べます。
独立までの全体の流れを先に知りたい方は、SIerからフリーランスになるにはにまとめています。
フリーランスエンジニアと会社員の違いは7つ
フリーランスエンジニアと会社員の違いは、契約・収入・税金・社会保険・休み・働き方・信用の7つに分けると整理しやすくなります。項目ごとの違いを一覧にすると、次のとおりです。

| 項目 | 会社員 | フリーランスエンジニア |
|---|---|---|
| 契約 | 会社と雇用契約を結ぶ | 案件ごとに業務委託契約を結ぶ |
| 収入 | 毎月の給与と賞与 | 単価×稼働した月。案件が無い月はゼロ |
| 税金 | 給与から天引きされ、年末調整で精算 | 自分で確定申告して納める |
| 社会保険 | 厚生年金・健康保険を会社と半分ずつ負担 | 国民年金・国民健康保険などを自分で全額払う |
| 休み | 有給休暇がある | 休んだ分は稼働が減り、収入も減る |
| 働き方 | 会社が決めた配属で働く | 案件を選んで、契約で決めた範囲を担う |
| 信用 | 勤務先や勤続年数で見られる | 確定申告書などで収入を見られる |
表は横にスクロールできます
契約:雇用契約と業務委託契約
会社員は会社と雇用契約を結び、会社の指示で仕事をします。フリーランスは自分が契約の主体です。案件ごとに業務委託契約を結び、決めた範囲の仕事を担います。SIerの案件では、成果物ではなく稼働に対して報酬が払われる準委任の形が多く見られます。
業務委託では、最初から即戦力として見られます。僕が面談する側に入るときも、まずはスキルが現場に合っているかを見ています。僕自身も2016年に最初の案件が決まった面談で、一人称で仕事を進められることを伝えて合格しました。
発注する側のルールとして、2024年11月1日に「フリーランス・事業者間取引適正化等法」が施行されました。取引条件の明示などを発注事業者に求める法律です。中身は公正取引委員会「フリーランスの取引適正化に向けた公正取引委員会の取組」で確かめられます。
収入:給与と単価
会社員の収入は、会社の給与テーブルと評価で決まります。毎月ほぼ同じ額が振り込まれ、賞与がある会社も多いです。
フリーランスの収入は「単価×稼働した月」です。単価は案件ごとの契約で決まります。案件と案件の間が空けば、その月の収入はゼロです。上がり方の違いは、次の章で僕の数字と一緒に書きます。
税金:年末調整と確定申告
会社員の所得税は給与から天引きされ、年末に会社が年末調整で精算します。年末調整は、1年間に天引きした所得税と本来納めるべき税額を一致させる手続きです(国税庁「No.2662 年末調整のしかた」)。
フリーランスは、1年間の所得と税額を自分で計算して確定申告をします。期間は原則として翌年の2月16日から3月15日までです(国税庁「No.2020 確定申告」)。経費の判断や帳簿付けも自分の仕事になります。
健康保険と年金
会社員は厚生年金と会社の健康保険に入ります。厚生年金の保険料は、事業主と被保険者が半分ずつ負担する仕組みです(日本年金機構「厚生年金保険の保険料」)。
フリーランスは国民年金と国民健康保険などに自分で入り、保険料を全額自分で払います。会社が負担していた半分が無くなるので、同じ額面でも手元に残るお金の計算が変わります。
休み・有給・退職金・福利厚生
会社員には有給休暇があり、休んでも給与が出ます。退職金や住宅手当・健康診断などの福利厚生も、会社によってはあります。
フリーランスには、こうした制度はありません。休めばその分の稼働が減り、収入にそのまま響きます。退職金に当たるものも、自分で積み立てて用意するのが基本です。
働く場所と時間、仕事を選べるか
会社員は、会社が受けた案件や部署に配属されて働きます。フリーランスはエージェントから提案された案件の中から、条件や内容を見て選べます。
ただし「好きな時間に好きな場所で働ける」とは限りません。現場の勤務時間やチームの会議に合わせて働く案件も多いからです。僕の働き方は、後ろの「働き方の違い」の章に書きます。
社会的信用(クレジットカード・賃貸・ローン)
社会的信用は、フリーランスの弱みとしてよく挙げられる項目です。会社員は勤務先や勤続年数で見られます。フリーランスは、確定申告書などで収入を確かめられることが多くなります。
僕はクレジットカードの審査で困ったことはありません。ただ賃貸の契約では、複数年分の確定申告書を出すよう求められました。カードは会社員のうちに作っておくのが無難だと思っています。
地味に迷うのは、手続きの書類にある会社名の欄です。毎回迷って「個人事業主」と書くことが多いです。年収の欄に売上と所得のどちらを書くかも、いまだに正解が分かっていません。
収入と手取りの比較:会社員の年収400万円から単価50万円へ
フリーランスエンジニアと会社員の収入の違いは、額面が増えやすい代わりに税金と社会保険料を自分で払う点にあります。僕の場合は独立して最初の単価だけでも、自由に使えるお金がはっきり増えました。

2015年ごろは年収400万円、手取りは月20万円未満
独立する前の年、2015年ごろの僕の年収は400万円くらいだったと思います。ほぼ残業をしない働き方だったので、手取りは毎月20万円に届いていなかったはずです。早く帰っていた理由は、後ろの「働き方の違い」の章で書きます。
最初の単価は月50万円、手元に残る感覚は月30〜40万円
2016年に決まった最初の案件は、単価が月50万円でした。今思うと低い単価です。それでも、もともとの給与が低かった僕には当時かなり嬉しい金額でした。
このころの手取りは、感覚でいえば月30〜40万円くらいです。計算した額ではありません。それまでが20万円以下だったので、自由に使えるお金がかなり増えたと感じていました。
単価の12か月分は年収ではなく売上
単価を12倍した額は、会社員の年収と同じ物差しではありません。フリーランスにとっては「売上」で、ここから経費を引いたものが所得になります。さらに所得税・住民税・国民健康保険・国民年金を自分で計算して払います。
会社員の年収には、会社が負担している厚生年金と健康保険の半分が入っていません。そのため同じ額面なら、保険料を全額自分で払うフリーランスのほうが手元に残る額は少なくなりやすいとされます。ただ経費の額・青色申告の有無・住んでいる自治体・家族の状況で、結果は大きく変わります。
この記事では、手取りの試算表をあえて載せません。1つの前提で計算した表は、読む人の条件とずれやすいからです。自分の場合を知りたいときは自分の数字で計算したうえで、税理士や市区町村の窓口に確かめてください。
上がり方も違う:評価面談と単価交渉
収入の上がり方も、会社員とフリーランスでは仕組みが違います。会社員だったころの評価は、面談の2週間ほど前に自己評価シートを書くところから始まりました。シートには、若手2人ほどのレビューを引き受けたことを書いたこともあります。担当したサブシステムの障害件数が下がったことを書いた年もありました。面談そのものは、だいたい30分です(どれも記憶はおおよそです)。
フリーランスの単価は、待っていても勝手には上がりません。交渉しないと上がらない、というのが僕の実感です(クライアントが変わったときに上がったことはあります)。いまは仕事で出した価値を書き出してどれくらい上げたいかも示し、エージェントを通して交渉しています。進め方はフリーランスエンジニアの単価交渉に書きました。
いまの収入と、年収の詳しい中身
いまの僕の収入は、2つの案件を合わせて月額120万円です。単価がどう動いてきたかと売上・所得の内訳、公開データの平均年収はフリーランスエンジニアの年収にまとめています。
社会保険と税金:会社がやってくれていたことを自分でやる
フリーランスエンジニアと会社員の社会保険と税金の違いは、会社が代わりにやってくれていた天引き・加入・精算をすべて自分でやることです。会社がこのあたりをやってくれていたのだと、僕は辞めてから実感しました。
天引きと年末調整がなくなる
会社員のあいだは、社会保険料・所得税・住民税が給与から引かれます。年末調整で税金の精算まで終わるので、本人が何もしなくても手続きは会社の中で済んでいきます。
独立すると、この流れがまるごと無くなります。健康保険と年金の加入・確定申告・住民税と保険料の納付・帳簿と経費の判断は、どれも自分の仕事です。
独立1年目は何を払えばいいか分からなかった
独立1年目は、いろいろな書類が届きました。何が自分に必要でどこにどんな支払いをすればいいのか、本当に分かりませんでした。ネットで調べても、自分に当てはまる情報なのかを判別できなかったのを覚えています。
1年目に戸惑ったことはフリーランスエンジニア1年目の記事にまとめています。
健康保険は国保にした。任意継続は選ばなかった
退職後の健康保険は、国民健康保険にしました。会社の健康保険を続けられる任意継続という仕組みがよく分からず、手続きをしなかったからです。保険料を比べて選んだわけではありません。
退職後の健康保険は、国民健康保険・任意継続・家族の扶養などから選べます。どれが安いかは前年の収入や家族の状況で変わるので、退職の前に比べておくと安心です。
法人を作る前は、国保と国民年金で月6〜8万円くらい
マイクロ法人を作る前は、国民健康保険と国民年金を合わせて毎月6〜8万円くらいを払っていました(記憶が定かではない、おおよその額です)。ここから売上が増えて、さらに上がる見込みでした。そこで2024年にマイクロ法人を作って個人事業との二刀流に切り替えています。いまは協会けんぽと厚生年金で、月2万円ちょっとです。
これは僕の場合の話で、誰にでも当てはまるわけではありません。社会保険の選び方と手続きは、フリーランスエンジニアの社会保険に詳しく書いています。
確定申告と経費の判断は自分でする
初めての確定申告では、スーツ代と健康診断の費用が経費になるかで迷いました。調べる前は、どちらも経費になりそうだと思っていました。僕が調べた範囲では、経費にはならないという話でした。
いま経費にしているのは、モニター・キーボード・マウス・通信費・家賃と光熱費の一部・クライアント企業やエージェントとの飲み会代などです。何が経費になるかは仕事の内容や使い方で変わります。迷ったら税務署や税理士に確かめてください。
退職金と年金の差は自分で備える
会社員から独立すると、厚生年金から国民年金に変わります。退職金の制度も無くなります。将来の年金がどう変わるかは働き方や加入期間で違うので、日本年金機構などの公式情報で確かめるのが確実です。
僕は老後の備えとして、iDeCoに毎月1万円を積み立てています。ほかにNISAでの積み立てもしています。小規模企業共済もやりたいと思いつつ、まだ手が出ていません。どの制度が合うかは家計や年齢で違うので、個別の判断は専門家に相談してください。
働き方の違い:時間・場所・人間関係
フリーランスエンジニアと会社員の働き方の違いは、自由度そのものより「何で評価されるか」と「どこまで自分で管理するか」にあります。僕の場合、会社員のころから残業は少なく、いまも9時から18時の稼働です。
SIerにいたころから残業は少なかった
会社員のころから、僕は残業をほとんどしませんでした。仕事終わりや土日の時間を大切にしたかったからです。忙しい時期でも、なんとか土日に対応しないで済むように調整していました。上司に「〇〇さんは残って仕事してるのに」と言われながら帰ったこともあります。
いまも月20日・9時から18時
いまの稼働は、月20日程度で9時から18時です。1日に2〜3回、オンラインの会議があります。フリーランスになったからといって、好きな時間に働いているわけではありません。現場の時間に合わせて働いています。
働く場所は変わりました。会社員のころは自社で働くことが多く、常駐は合計で半年〜1年くらいです。独立してからは毎日現場に通っていました。2020年のコロナ禍をきっかけにフルリモートになり、今も続いています。
フルリモートは合う人と合わない人がいる
フルリモートになって、通勤が消えたのは間違いありません。その代わり、良くも悪くも自己責任の範囲が広がりました。自分の裁量で仕事ができる反面、自己管理ができないと続かない働き方です。
「フルリモート最高、みんなやったほうがいい」とは全然思いません。合う人には合いますし、合わない人はやめたほうがいいと思っています。在宅で働く実際はフリーランスエンジニアのリモート案件に書きました。
社内の評価や付き合いより、現場で任された仕事
会社員は、所属する会社の評価制度・異動・社内の行事の中で働きます。現場の仕事と別に、社内の評価のための準備が要ることもあります。
フリーランスが見られるのは、契約した現場で任された仕事をこなしているかどうかです。僕が日々意識しているのは、期限を守ることです。リアルで会ったときに、しっかりコミュニケーションを取ることも心がけています。
安定性の違い:「会社員は安定、フリーランスは不安定」は本当か
フリーランスエンジニアと会社員の安定性の違いは、「会社員は安定、フリーランスは不安定」とひと言で言い切れるものではありません。安定の中身が違います。会社員は雇用と制度で守られ、フリーランスは契約が続くかどうかで決まります。「やめとけ」と言われる理由の一つひとつは、フリーランスエンジニアはやめとけと言われる理由で扱っています。
毎月の給与と、契約で続く収入
会社員は、毎月の給与が雇用契約で支払われます。病気やケガで働けないときに備えて、会社員が入る健康保険には傷病手当金があります。協会けんぽの場合は、連続する3日間を含めて4日以上働けず給与が払われないときなどに支給されます。期間は、支給を始めた日から通算1年6か月です(協会けんぽ「傷病手当金」)。
フリーランスの収入は、契約が更新されて続くことで成り立ちます。働けなければ稼働が減り、そのまま収入が減ります。国民健康保険に入るフリーランスは、同じ給付があるかを加入先の市区町村で確かめておきましょう。あるものと決めてかからず、貯えなどで備えておくと安心です。
案件の間の無収入は一度もなかった
僕は2016年に独立してから、案件と案件の間で無収入になった期間が一度もありません。特別なことをしてきたわけではありません。今の現場で求められる自分で居続けることの積み重ねが、結果として案件が途切れない理由になっていると思っています。新しい現場で求められるかは自分では決められません。今の現場で価値を出すことは、自分で決められます。
契約の更新は、最初は2〜3か月ごとだった気がします。いまは半年ごとです。
切られる人と更新され続ける人の差
契約が切れそうでヒヤッとしたことは、僕にはありません。勤怠が良好で与えられた仕事をこなしていれば、切られることは基本ないと思っています。簡単なようで、この当たり前ができない人が意外といます。
短い期間で契約を切られる人には、何かしら原因があると感じます。たとえば勤怠の不正・体調を崩す・受け身になりすぎる、などです。契約が終わる前後の動き方はフリーランスエンジニアの契約終了に書きました。
それでも最初の頃は落ち着かなかった
最初の頃は、自分に自信がありませんでした。契約が続くのも当たり前になっていませんでした。切られそうになったことは実際に無くても、漠然と落ち着かない感じはありました。
雇われる側に戻る道も残っている
「フリーランスになると会社員に戻れない」という声もあります。僕は全然そうは思いません。業務委託で即戦力を期待されて期待どおりかそれ以上の成果を出せる人なら、会社員に戻っても高い成果を出すと思います。
僕自身、一緒に働く人から「うちの会社に入っちゃえば」と声をかけられたことが何度かあります。会社員になるつもりはありません。それでも行く当てがあるのは、精神衛生上いいと感じています。戻るときの進め方はフリーランスエンジニアが正社員に戻るにはにまとめました。
キャリアと将来の見え方の違い
フリーランスエンジニアと会社員のキャリアの違いは、将来の道筋を会社が用意するか自分で案件を選んで作るかにあります。どちらが正しいかではなく、比べるときの軸として読んでください。
上司を見れば自分の将来が見える
会社員の将来には、手本がすぐ近くにあります。同じ会社で数年先を歩く上司や先輩です。将来への漠然とした不安は、このまま進んだ先の姿が上司を通して見えてしまうことから来ていると僕は感じています。
その姿が理想どおりなら、そのまま進めばいいと思います。違うなら、別の会社・別の業界・別の働き方を探さない限り理想にはたどり着きません。独立は、そのための手段の1つです。
長く勤めるのが正解とされていた2009年
僕が入社した2009年は、今ほど転職が当たり前ではありませんでした。一生とは言わないまでも、それなりに長く勤めるのが正解とされていた気がします。長く勤める人がいるから会社は成り立ちます。それでも、自分の人生の主役は自分です。
僕は転職を考えず、独立を選びました。とにかく収入を上げたくて、フリーランスが手っ取り早いと考えたからです。けっこう安易な理由でした。
経験の積み方を案件で選ぶ
会社員は、研修や異動・チームでの育成を通して経験の幅を広げられます。フリーランスには研修がありません。同じような案件ばかり続けると、スキルが偏りやすいのが弱みです。
その代わり、積みたい経験に合わせて案件を選べます。僕は上流工程の経験を増やしたくて案件を選びました。2025年4月からは、要件定義から受入テストまでを担当する立場で働いています。上流工程の積み方はフリーランスエンジニアの上流工程に書きました。
年齢を重ねたときの違い
会社員は、年齢とともに役職や管理職への道が用意されていることが多いです。フリーランスは年齢よりも、その時点で現場に合うスキルがあるかで見られます。
僕のいる現場には、50代のフリーランスも全然います。何歳まで続けるかは、具体的には決めていません。年齢と案件の関係はフリーランスエンジニアの年齢にまとめています。
会社員とフリーランスエンジニアはどっちがいい?向いている人の分かれ目
会社員とフリーランスエンジニアのどっちがいいかは、収入の額よりも今の会社で進んだ先に望む将来があるかどうかで決まります。迷ったときは、次の2つの問いで考えると整理しやすくなります。
- 今の会社の先に、理想の将来がありそうか
- 任された仕事を、一人称で進められるか
今の会社で続けたほうがいい人
次に当てはまる人は、会社員を続けるか準備の期間をとるほうが合っています。
- 今の会社の先に、自分が望む将来が見えている
- 実務経験が浅く、一人で任された範囲がまだ少ない
- 決まった制度や研修の中で育つほうが力を出せる
- 収入の波があると生活に大きく響く状況にある
今の会社が合わないだけなら、別の会社に移るという選択肢もあります。独立だけが答えではありません。
独立に向いている人
次に当てはまる人は、独立を考えてみる価値があります。
- 任された範囲を、指示を待たずに一人称で進められる
- 収入を上げたい気持ちがはっきりしている
- 税金や社会保険の手続きを、自分で調べてこなせる
- 自己管理ができ、在宅でも働き方を崩さない
フルリモートで働きたいことが独立の理由なら、自分に合うかを先に確かめておくと安心です。合わない人には、つらい働き方になります。
「しょうがないから」で選ぶとどちらもうまくいかない
「しょうがないから会社員」「しょうがないからフリーランス」のように妥協してキャリアを選んでいる人は、働き方に関係なくうまくいかないと僕は思っています。どちらを選ぶにしても、自分で選んだと言える状態にしておくことが大切です。
転職が面倒で怖い、という気持ちはわかります。ただ一時の気持ちを優先して何も動き出さない将来のほうが怖いと、僕は思っています。
迷うなら副業や相談で確かめる
迷っているなら、会社員のまま確かめる方法もあります。会社の規則で認められていれば、副業で小さな仕事を受けてみる方法があります。契約や確定申告の流れを、会社員の安定を保ったまま経験できます。
もう1つは、エージェントに相談して自分の経験でどんな案件と単価があり得るかを聞くことです。相談したからといって、すぐに独立する必要はありません。
会社員から独立を考えたら最初にやること
会社員から独立を考えたら、最初にやることは3つです。独立の流れを知ること・在職中にしかできない準備を済ませること・自分の単価を知ることです。
独立の流れを先に知っておく
僕の場合は、退職を本格的に切り出す前にエージェントへ相談しました。スキルシートを作って面談を受け、案件が決まってから退職の話を本格的に進めています。それが退職の1〜2か月前くらいでした。流れ全体と判断の軸はエンジニアが独立するにはにまとめました。
在職中に済ませたほうがいいこと
僕は健康保険をどうするかを調べず、開業届・事業用の口座・クレジットカードの準備も退職後にしました。結果的にはなんとかなりましたが、準備しなかったのは失敗だったと思っています。
クレジットカードは、前の章で書いたとおり会社員のうちに作っておくのが無難だと思っています。退職前にやっておくことはフリーランスエンジニアの準備に一覧にしています。
エージェントに相談して自分の単価を知る
自分の経験でどれくらいの単価がつくかは、エージェントに聞くのが早い方法です。僕は2016年から1社のエージェントで続けてきました。ただ、つてが無いならまず複数に登録して比べるのが良いと思います。案件もエージェントも、比べるから良し悪しが分かるからです。
各社の比べ方はフリーランスエンジニアのエージェントの選び方に、登録する数の考え方はエージェントは複数登録すべきかに書いています。
会社員のうちに相談できるエージェントPR
Midworksは、僕自身は使ったことがありません。このページからのご案内の対象は、エンジニアの経験があり、関東(東京・千葉・神奈川・埼玉)・関西(大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・和歌山・三重)・愛知・福岡で働く21〜59歳の方です。報酬保障・パッケージプランの条件は2026年10月1日に公式サイトで確認したものです。
報酬保障には審査があり、パッケージプランは有料のオプションです。最新の条件は公式サイトで確かめてください。
公開案件で相場をつかむPR
レバテックフリーランスは、僕自身は使ったことがありません。このページからのご案内の対象は、エンジニアとしての経験があり、過去に登録したことがない方です。エンジニア経験がない方・24歳未満・65歳以上・サービスエリア外の方は、対象外になることがあります。公式サイトの情報は2026年10月14日に確認したものです。
最新の情報と条件は公式サイトで確かめてください。
フリーランスエンジニアと会社員の違いでよくある質問
フリーランスエンジニアと会社員の違いについて、よく聞かれる質問に答えます。
同じ年収なら、手取りはどちらが多い?
同じ額面なら、社会保険料を全額自分で払うフリーランスのほうが少なくなりやすいとされます。ただし経費や青色申告の有無で変わるので、自分の数字で計算し、税理士などに確かめてください。
福利厚生の代わりになるものはある?
会社の福利厚生と同じものはありません。退職金の代わりに、iDeCoや小規模企業共済で積み立てる方法がよく挙げられます。エージェントの中には、福利厚生サービスや報酬保障を用意しているところもあります。条件は各社の公式サイトで確かめてください。
何年くらい経験を積めば独立できる?
決まった年数はありません。僕は30歳前で、.NETの経験が7年ほどのときに独立しました。独立の流れ全体はSIerからフリーランスになるにはにまとめています。
エージェントのマージンはどれくらい?
マージンの率はエージェントによって違い、公開していないところもあります。僕も、自分の単価に対するマージンの率は知りません。考え方はフリーランスエージェントのマージンに書きました。
独立したあと正社員に戻れる?
戻る道はあります(本文の「雇われる側に戻る道も残っている」)。進め方はフリーランスエンジニアが正社員に戻るにはにまとめました。
まとめ:違いは契約から始まる。どっちがいいかは将来の見え方で決める
フリーランスエンジニアと会社員の違いは、雇用契約か業務委託契約かという契約の違いから始まります。そこから収入の決まり方・税金と社会保険・休み・働き方・信用が分かれていきます。
- 単価の12か月分は売上。税金と社会保険料を引く前の数字として見る
- 会社がやってくれていた天引き・加入・精算は、独立すると全部自分の仕事になる
- 安定の中身が違う。会社員は雇用と制度、フリーランスは契約の更新で決まる
- 仕事を選べる代わりに、経験の偏りや将来への備えは自分で考える
- どっちがいいかは、今の会社の先にある将来を見て決める
迷っているなら、まずは自分の経験にどんな案件と単価があり得るかを知るところから始めてみてください。知ったうえで会社員を続けるのも、立派な1つの答えです。
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